みなさまに知って頂きたい、予防医療の大切さ

☆どなたにも、病気のなりやすさ、体質がございます。
歯科医療従事者は、「歯が弱い方」を診ていることになります。
ストレス社会である現代、ストレスが原因で歯やお口の中に症状を訴える方も増加しております。
例）噛むと痛い、歯がしみる・・・etc.
歯の治療は実際のところ、「再治療が８割」を占めます。
　つまり、新しい虫歯ができるよりも
「一度治療した場所から再度虫歯が出来て治療する」が圧倒的に多いのです。
　治療を重ねるたびに、歯は失われます。いずれ歯を抜くことになってしまうのです。

☆歯を失う2大原因は、虫歯と歯周病です。
しかし虫歯も歯周病も、初期段階では痛みなどの自覚症状が出ません。
　また、虫歯も小学生の時は小さい虫歯であっても痛みが出るのですが、 年齢を重ねますとお痛みが出なくなってしまいます。

☆そこで、当院では
「治療が終了した後も通院して頂き再度虫歯の再発を防ぐ、歯周病を進行させない」
予防医療をお勧めしています。歯科治療予防医学の最先端とされるスウェーデンは、 実際に診療室が「痛みがないけれど、歯科医院に通う」方で数カ月先まで予約がいっぱいという状態です。 このことは実は歯科医師である私自身も、大学4年生の講義まで全く知りませんでした。
それから自身も定期的に歯のメインテナンスを受けています。年齢を重ねたときに、 歯が多く残っている方とそうでない方はここで差がついていることも患者さんの治療に実際に携わることにより実感しました。
歯を失って嬉しいという方は、一人もいないはず。私自身も親知らずを抜くなど、麻酔の経験もありますが、痛いですし、音もいやですし、 歯科治療は極力避けたいと思うのは誰しも共通点であるはず。そこで最先端であるとされるスウェーデンに行く目標を立て、研修に参加しました。
啓発活動をしてまいりましたが、当院では「痛みが出てから」治療される方が8割を占めております。
痛くなければ、どうしても歯科医院への通院も途絶えがちになります。歯科医院は誰しも行きたくない場所であるからです。
虫歯や歯周病は急速に進行しません。
また原因不明である病気は数多く存在していますが、虫歯や歯周病の原因はある程度判明していることから他の病気と比較しますと 予防することが可能である病気であると考えます。
そこで、「予約を取って、３－６カ月に一度は歯科医院へ通う」をお勧めしております。