酸蝕症、ご存知ですか

酸蝕症とは

現在、このように歯（白い部分、エナメル質と言います）が 溶けてしまっている方が多くご来院されます。
エナメル質は、人体で最も硬い部分です。
意外なようですが、骨より硬いのです。
噛む方向には強いのですが、正面（顔の前から）方向の力には弱いため、 よく野球部の学生さんがボールをぶつけて歯が折れた、抜けた、 などとご来院されます。
酸に対しては弱く、溶けてなくなってしまいます。
日常生活で飲むものは、たいてい「歯が溶ける」ものです。

実際のエピソード

〇健康食品で、体に良いとテレビ通販で聞き、購入、毎日定期的にとっていたという女性。
次第に歯がしみるようになってきたとのこと。
食生活のアドバイスさせて頂き、現在はしみなくなりました。
〇ストレス発散に、グレープフルーツを頻繁に召し上がるという女性。
歯の根元がしみるとご来院されました。

〇ご夫婦で、歯がしみる、と同じ症状を訴えられてご来院された方がいらっしゃいました。
同じように歯が溶けており、お話をお伺いすると、 体に良いと聞いて毎日お二人で黒酢を飲んでいたとのことでした。

症例写真

酸蝕症は、食生活を見直すと改善されるケースが殆どです。
こちらから、お話ししてお気づきになる方ばかりですが、「酸の取りすぎ」に是非ともお気を付けくださいませ。