虫歯の治療

虫歯といえば小学校の歯科検診の「C1、C2…」というのを 思い出される方が多いと思います。

	C1とはお口をあけたときに白く見える部分（これをエナメル質と言います） の範囲でとどまっている虫歯で、削っても痛くありません。
	C2とはエナメル質の下にある象牙質（ぞうげしつ）まで 広がっている虫歯で、冷たいものがしみたり、といった痛みが出てきます。
	C3とはエナメル質、象牙質よりももっと深くまで進行してしまった虫歯で 歯の神経が通っている歯髄（しずい）というところまで広がったものです。

ここまで進行してしまうと、歯の神経を取らなくてはならなくなります。
歯の神経はとても細いので、小さな金属の器具（リーマー、ファイルと言います）で 少しずつ取っていきます。
とても細かい作業なのでC3まで虫歯が進行してしまうと かなり治療に時間がかかる上、治療回数も多くなり、 そのため医療費がかさんでしまう結果となります。
つまり、C1の段階で虫歯を発見できれば 歯科医院が嫌われる理由「痛い」という治療を避けることが出来るのです。

虫歯の進み方

C1の段階で来院して頂ければほとんどの治療は一回で終わります。
ただ、痛みが出ないため歯科医院に来ない方が多いので、 ほとんどの方は虫歯が進行した状態でいらっしゃるために 治療回数も費用もかかってしまうのです。
歯は、毎日使うとても大切なものです。
歯が痛かったら、どんな食事もおいしくないので楽しみが少なくなってしまうでしょう。
一度虫歯によって失ってしまった歯は元通りに戻ることはありません。
なるべく悪くなった状態で歯科を受診するのではなく 定期的に通院して小さな虫歯を発見したり、歯周病の進行を予防することが大切なのです。