石田歯科クリニック

インプラント治療について

当院では25年以上前からインプラント治療を行っております。春日部市内では最も早くインプラント治療を開始しました。かなり以前からある治療法ですが、 NHKのクローズアップ現代 2012年1月放送の「歯科インプラント　トラブル急増の理由」でインプラント治療後の麻痺などの事故について扱われたためにややご希望の方は減少傾向ですがインプラントに不向きな方に無理にオペをした場合に起きています。（NHKのサイトにて動画をご覧頂けます）当院ではインプラントに適していない方にはお勧めは致しません。大切なのは治療後もメインテナンスに通っていただくことです。そうでない方はインプラントも歯周病と同じように「インプラント周囲炎」となり抜け落ちます。当院でインプラント手術をされた方の中にも、メインテナンスに通って頂いていなかった方はインプラントが抜け落ちてきてしまっています。インプラントの費用は非常に高額です。せっかく時間と費用をかけて行った治療が無駄にならないよう、必ず手術後の定期的なメインテナンスを行いましょう。

インプラントとは

歯を支えている骨（歯槽骨）をドリルで穴をあけてチタンという金属でできたねじを骨の中に埋め込む方法です。
もちろん麻酔をしっかり効かせて行いますので、手術中の痛みはありません。
手術自体は下あごの親知らずを抜く程度のものと考えて頂くとよいです。

インプラント治療のメリットとデメリット

ここでは、簡単にまとめています。
詳しくは以下をお読みください。
最も良い点は、
今までの一般的な入れ歯などの治療法と違い、ご自分の歯と同じようにお食事が出来てよくかめることです。
良くない点は
どなたでも受けられる治療ではなく、感染しやすい方（重度の糖尿病）や血液疾患をお持ちの方、その他重度の全身疾患をお持ちの方、喫煙される方には行えないことです。
また、保険治療の適用外の為、治療費が高額であることです。
しかし、長持ちしますので1年あたりいくら、という考えでみれば有用な治療法です。
インプラント治療においては術後のケアすなわち検診が非常に大切です。
「人工の歯だから磨かなくてもよい」とお考えの方もいらっしゃいますが、実際はご自分の歯（天然歯）以上に丁寧に磨く必要があります。
インプラントが脱落してしまう原因の9割以上が「インプラント周囲炎」といいインプラントの周りのケアを怠ったために（つまり磨き残し）炎症を起こすことによるものです。
そのため、インプラント治療を行った後の定期検診を欠かさないことがインプラントを保つためには非常に重要です。

インプラント治療のメリット

●ご自分の歯と同じように噛める
顎の骨とインプラントが一体化して固定されていますので、ずれたり外れたりすることなく、ご自分の歯（天然歯）のように力を入れてしっかりと噛むことができます。
部分入れ歯のように取り外しをする必要がなく煩わしくありません。

●見た目がきれい（審美性に優れている）
インプラントの上に取り付ける人工歯はセラミックなどでできており、天然歯のような色調や輝きを再現できます。
また、留め金などを使用して取り付けるわけではありませんので、見た目でインプラントと気づかれることもありません。

●噛み合わせを維持できる
インプラントは『第2の永久歯』とも言われますが、ご自分でよく磨いていただき、なおかつメンテナンスを定期的に受けていれば、長期にわたって安定した噛み合わせを維持することができます。
ご自分で磨くだけでは必ず手の届かないところが出てきます。
これを補うために定期的なメインテナンスにお越し頂く必要があるのです。

●顎の骨の量の減少を防げる
歯を失うと、咀嚼による刺激が顎の骨に伝わらず、骨量が減ってしまいます。
しかしインプラント治療は、顎の骨とインプラントが一体化して固定されていますので、顎の骨に咀嚼の刺激が伝わり、骨の量の減少を防ぐことができます。

インプラント治療のデメリット

●治療期間が長い手術の方法によってかかる期間は異なりますが、インプラントが顎の骨と一体化するまで、一般的に下顎で約3ヵ月、上顎で約6ヵ月かかります。
その前後に治療を行うことを考えると、約6～12ヵ月かかることになります。

●治療費が高い
インプラント治療は、健康保険が適用されない自費診療となるため、治療費が高額になります。
埋め込む箇所や人工歯の素材などによって異なりますが、平均すると1本約30～40万円となります。

●治療不可能な場合がある
インプラント治療に向かない方
・糖尿病の方（インプラントを植えた後感染をおこし外れやすい為）
・心臓病、高血圧の持病をお持ちの方
（インプラント治療だけでなく外科治療に対するリスクが高い）
・プラークコントロールが悪い方
（歯磨きができない方はインプラントが抜け落ちるリスクが高い）
プラークコントロールが悪い方は術前によく指導させていただき磨けるようになりましたら手術を行います。
このように、糖尿病・心臓病・高血圧などの疾患をお持ちの方は、治療を受けることができない場合があります。
※医院によって
顎の骨の高さや厚みが不足している方（骨量の少ない方）は治療を受けられないと判断されますが、当院では骨造成術などの補助手術を行うこともできますので、他院で治療を断られた方はご相談ください。

インプラントの治療期間

インプラントに要する治療期間は、上顎か下顎か、また部位により異なります。
理由は、骨質が異なるためです。
分かりやすく言えば、上の顎の骨は軟らかく、下の顎の骨は硬いため上に比べ定着するのに期間が短いのです。
それ以外にも年齢などにより個人差もあります。
・上顎　6か月
・下顎　3か月
が目安となります。
詳しくお知りになりたい方は、インプラント治療のガイドラインをご覧下さい。

インプラントの費用

保険診療適用外（自費診療）のため、患者さんにとってまず気になるのは費用だと思います。
インプラントは ①歯の根（歯根）に当たる部分（フィクスチャー、アバットメント）と
②鏡で歯を見たときの白いところ
（=エナメル質と言います）にあたる上部構造
との2つに分けられます。

インプラント治療に必要な料金は、①+②となり、 ①は25万円（＋消費税）、
②でどのような材質のものを選択するかにより、費用が異なってきます。
そのため、インプラント治療を1本行うには30万円～36万円の費用がかかります。（概算）
ただし、医療費控除の対象となるため、自己負担は軽減されます。
かぶせものの種類など、更に詳しい料金につきましては、スタッフにお尋ね下さい。
当院ではインプラント治療の前には治療の期間や方法についてのパンフレットをお渡しし治療に適しているかどうかを勤務医全員で検討した上、十分なインフォームド・コンセント（説明と同意）を行っております。
骨造成が必要な難症例につきましては、丸山記念総合病院　歯科口腔外科ほか、患者さんとご相談の上ご希望の医療機関へご紹介いたしております。